2026.3.1
海外研修2026・台湾 ~建築・デザイン / 台北編~
台中に続き、今回は台北の建築を巡ります。
台湾の首都・台北は、歴史と現代が幾層にも重なり合う都市。
そんな台北では、公共建築から高層建築・歴史的エリア・人々の暮らしを支える空間についてご紹介します。
■ 台北市立図書館 北投分館 / 九典聯合建築師事務所
船の様な外観が特徴的なこの建物は、公立の図書館です。
木造を活かした環境配慮型建築で、周囲の公園と調和する穏やかな佇まいです。
連続する窓からは、優しい自然光が差し込む静寂な空間となっています。
■ 台北文創大樓 / 伊東豊雄
松山文創園区に建つこの建物は、
かつてのタバコ工場跡地を再生したエリアの一角にあります。
歴史的産業施設の記憶を残しながら、
現代的なオフィス・商業機能を重ね合わせた都市再生の象徴的存在です。
足元の広場ではマーケットが開かれ、新たな賑わいが生まれていました。
■ 龍山寺
寺院建築として訪れた龍山寺。
あらゆる願いを一度に祈願できる寺としても知られています。
参拝の際には、半月型の木片「筊(ジャオ)」を投げて神様の意思を問います。
二つの出方によって願いの可否が示され、その結果を受けて祈りを重ねていきます。
半月型の木片「筊(ジャオ)」
表裏が揃えば、対応する神様へ祈りを捧げる
その姿は、地元の人々にとってごく自然な日常の一部でもありました。
■ 台北表演芸術中心 / OMA
巨大な球体が突き出すように据えられた、OMA設計の劇場建築。
OMAはオランダの建築家レム・コールハースらによって設立された設計ユニットで、
建築から都市計画まで領域横断的に活動し、実験的かつ革新的なプロジェクトで世界的に知られています。
巨大な球体
歩行者に開かれたピロティ
波板のファサード
天井から垂れ下がるモシャモシャ
この写真撮りたくなります
立体的に組み合わされた大胆なボリューム構成は、都市の中で強烈なインパクトを放ち、
ランドマークとして圧倒的な存在感を示していました。
前編でご紹介した士林夜市のすぐ近くに位置しています。
夜景はこの姿
外観のみの視察となりましたが、そのほかにも数多くの建築を巡りました。
■ 陶朱隠園 / 施工:華熊營造(熊谷組)
台北市内でひときわ目を引くねじれた外観の高層マンション。
各階が回転しながら積層する大胆なフォルムで都市のランドマークとなっています。
近年、とある階のエリア全てが約11億元(約55億円!)で
取引されたことでも話題になりました。
■ 富富話合 / 平田晃久
植物のように有機的に広がるバルコニーが特徴的な集合住宅。
都市の中に立体的な森をつくるような建築です。
建物を模したサインがカワイイ
■ 台湾大学 社会科学部棟 / 伊東豊雄
台湾大学のキャンパス内に建つ社会科学部棟の図書館。
水平性を強調した端正なファサードと、
蓮を思わせる柱が印象的な建物です。
今回の視察で印象的だったのは、著名建築だけではありません。
台北や台中の街を歩いていると、
ふと目に入るカフェや小さなテナントがどれも驚くほど洗練されていました。
杜甲A-Ma台北廸化店
九份茶坊
宮原眼科 別館
派手に主張するわけではなく、
素材の選び方や色づかい、サイン計画、照明のあしらいまで丁寧にデザインされている。
Cafe Crotchet
来好
kotikoti
古北饕Goodbeitao
小さな店舗であっても、空間づくりに対する意識の高さが感じられました。
これにて海外研修2026・台湾 ~建築・デザイン編~ は終了です。
都市全体が「デザインに対して前向き」であること。
そして、その思想が街に浸透し、人々の暮らしにまで波及している・・・
そんなたくさんの発見と出会い、とても豊かな経験となりました。
KENT HOUSE 三本木