2024.3.22
オーストラリア 研修レポート ~後編~
今回訪れたのはニューサウスウェールズ州の州都、シドニー。
オーストラリアを代表する世界都市のシドニーには、近代的な都市はもちろん、
豊かな自然や独自の生態系を維持するなど、あらゆる魅力に溢れています。
後編はそんな魅力的な都市シドニーについて、建築的な視点でご報告いたします!
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オペラハウス/1973年/ Jorn Utzon (ヨーン・ウツソン)
オーストラリアを代表する建物といえば、このオペラハウスが思い浮かぶ方が多いと思います。
世界遺産でもあるこの建物は、設計コンペティションにより
当時無名建築家だったウツソンの設計案が選ばれたことは有名です。
彼の描いた帆や貝殻の群れを思わせる複雑で有機的なデザインは、
当時審査委員だった建築家エーロ・サーリネンが気に入り、強く支持したとされています。
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帆のふもとまで近づくと、コンクリートシェルのリブが扇状に広がる様子や、
シェルの屋根表面を構成する数センチ角のタイルを確認することが出来ます。
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オペラハウスの周囲に設けられた階段状のアプローチが広場となり、
観光客の憩いの場を形成していました。
その広場からはオペラハウスと共にシドニーのシンボルとして知られる
ハーバーブリッジを望むことができます。
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The Exchange (ザ・エクスチェンジ)/2019年/隈研吾
シドニーのダウンタウンの中心、
ダーリング・ハーバーの中心に位置する木のコミュニティセンターです。
高層オフィス群の中に存在するこの建物は、ローカルの人々にとって安らぎを与える場となっており
ランチタイムには現地のオフィスワーカーが大勢集うなど賑わいをみせていました。
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特徴的な木製のスパイラル状のファサードは、
遠くからでも隈建築とわかるアイコンとなっているように思います。
The Exchangeのすぐ近くには、
商業施設・マンション等の高層複合施設Central Park Mallがあります。
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Central Park Mall/2018年(積水ハウス+FRASERS)
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公共空間に明かりをもたらす巨大反射板
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巨大なキャンティレバー!
中心部より東へ移動し、州立の美術館へ
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Art Gallery of New South Wales (ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館新館)/2022年/SANAA
ポリカーボネート波板が美しい光の影を落とすこの建物は、
2022年12月に完成したばかりの州立美術館の新館です。
プリツカー賞の受賞建築家ユニット・妹島和世+西沢立衛による設計でこの建物は生まれました。
(金沢21世紀美術館の設計で有名ですね!)
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新館の建物は、港に向かって緩やかに下がっていくような構造となっており、
中に入ると敷地の段差を活かした縦に広い空間を感じることが出来ます。
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サナア チェア
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奥には草間彌生のアート
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ミュージアムショップもおしゃれ!
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旧館の正面にはママン(ルイーズ・ブルジョワ)
その他にも・・・
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LeTAO Sydney
シドニー中心部にあのルタオが!
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オーストラリアといえば、Aesopは外せません。
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Aesop Paddington
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とてもキュートな店員さんがAesopのインテリアブックを見せてくれました。
Aesopはどの店舗もおしゃれなインテリアでとても素敵ですよね。
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Aesop The Strand/他の店舗にも行きました
フェリーからは、モスマンベイに面する高級宅地をみることができます。
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Mosman Bay
今回は宅内の見学は叶いませんでしたが、
いくつかの高級宅地をめぐり車窓越しやフェリーの上より
近代的な建物を多数視察することができました。
研修レポートは以上で終了です。
初日は雨に見舞われるなどあいにくの天候でしたが、
研修後半では最高気温36℃まで達しシドニーらしい気候となりました。
近代的で清潔な街並み、
それでいて広大な自然が美しい心地のよい街、シドニー。
現地の人々とのかかわりの中でおおらかな国民性を肌で感じられました。
日本の人々がオーストラリアを愛し、何度も赴く理由がわかったような気がします。
KENT HOUSE 三本木