blog

2013.10.6

ⅹⅹⅹ ある日のつぶやき ⅹⅹⅹ LE MONDE D'HERMESに学ぶ ⅹⅹⅹ

紅葉見や 尼も小縁に かしこまり 【 高浜虚子 】

葉緑素を失いカロテノイドが目立つ様になって黄変したものが黄葉、

葉に蓄えた糖分を光と反応させアントシアニンと呼ばれる 赤い色素を生み出すものが紅葉になります。 ( by 理系・・笑 ) こんにちは モデルハウス担当の川﨑です。 ここ最近の寒暖の差で、今年はいっそう美しい紅葉になると思われる札幌ですが、 皆様の周りにも秋は到来していますか。 先日エルメスさんに伺いましたら、テーマブックの秋冬号を頂きました。 普段なかなか一般庶民の私には手が届かないメゾンブランドですが、 この日は友人へのプレゼントを求めて・・・ 目に飛び込んでくるのは、素材・質感・色彩が誤差なく表現された写真。 そこにはエルメス社が委ねている工場の歴史や素材・色彩・工程への拘りが こと細かく書かれてあり、一作のドキュメンタリーを観る充実感が味わえます。 そうかと思うと、お料理のレシピがありその横に添えた繊細な色の重なりを 見事に再現した海藻の写真まで・・ 物を造るとは、こういう繊細さをどこまで追えるのかという所で 最終着地点が決まってくる様な気さえしてきますね。 エルメスは創業150周年を祝った1987年から毎年テーマを設定し、 それをモチーフにしたカデナやスカーフのデザインにしています。 2013年のテーマは、“ スポーツは素敵 ” しかしながら2011年から限定カデナの発表がありません。 丁度、2010年秋頃からLVMH ( 仏モエヘネシー・ルイヴィトン ) の買い増しが発覚され 先月には金融市場庁による罰金支払いが命じられたところです。 良い物造りを認められた時、買収や知的財産権侵害など、 本業とは違う様々なところでも時間を割かれ悩まされるという事でしょうか。 直截的な競争経済を体現するLVMH、 一方、品質優先というクラフツマンシップを貫くエルメス 経済と物造りの折り合う着地点はどこなのかと、 業種は違えど、今後も気になる物造りのブランドの一つです。 お買い物をしましたら、サンプルを下さいました。

秋物あるいは秋の香りをお探しの方はぜひ覗いてみてはいかがでしょうか。

追伸

オー・デ・メルヴェイユ

花の香りを一切使わずに、ジャン・クロード・エレナ氏とエルメスをしっかり表現した 優雅でスパイシーな香りです。

今年のプライベートシーンは、友人と同じ香りを共有したいと思った初秋なのでした。

川﨑